人事制度の目的
Purpose of HRM人事制度は、企業の理念や経営方針、価値観を従業員と共有するためのツールでもあり、企業が社員に対して求めるものや期待することを提示することで、組織に対して秩序や安定をもたらします。
また、人事制度において、適正な評価・報酬を受けて、従業員は企業における存在意義や自身の方向性を確認し、それに応えて最大限のパフォーマンスを発揮し、積極的に事業活動へ貢献します。
- 1 組織の安定化
- 2 従業員の意欲向上や成長
- 3 組織の成長や目標の達成
人事制度の種類
Types of HRM人事制度は、「等級制度」「評価制度」「賃金制度」の3つの柱で成り立っています。
「等級制度」によって、社員の能力や職務内容に応じた社内の位置付けや業務目標を明確化し、「評価制度」によって、明確な基準に従って社員の能力や業績などの成果に適正な評価を与えます。
そして、「賃金制度」によって、給与・賞与などの報酬として社員の功労・功績に報いることで、「人」は納得性を持って安定的に勤務し、成長への意欲を高め、業績に貢献できるようになります。
- 1 等級制度社員の能力や職務により目標を明確化する
- 2 評価制度社員の能力や成果に適正な評価を与える
- 3 賃金制度社員の功労に対して適正な報酬で報いる
人事制度構築の流れ
Flow of HRM人事制度の構築を行う際は、導入までに6ヵ月~12ヵ月の期間を想定し、現状分析から開始します。経営理念・経営目標・経営戦略などを念頭に置いて、制度設計方針を検討・策定した後に、等級制度・評価制度・賃金制度の順に制度の設計を行います。
制度設計ができたら、移行シミュレーションを行い、制度の実効性や有効性、法対応に問題がないかなど検証・調整し、新制度を策定します。新制度の策定が完了した後、導入時期を見計らって新制度を導入し、従業員への周知・説明を行うとともに、評価者研修などを行い、新制度の実効性を高めます。
- 1 方針策定現状を分析し、経営理念や目標に沿って策定
- 2 制度設計等級制度・評価制度・賃金制度の順に設計
- 3 制度策定実効性や有効性の検証、法対応の検討など
- 4 制度導入従業員への周知・説明、評価者研修など
人事制度構築のポイント
Point of HRM人事制度の設計・構築・改善を行う際のポイントとしては、以下のようなものがあります。
- 理想の組織像や従業員像が明確になっているか
- 従業員の行動モデルが明確になっているか
- 各制度がシンプルで分かりやすくなっているか
- 各制度が適切にリンクしているか
- 各制度がアップデートしやすくなっているか
以下のページで詳しくまとめていますので、ご参考ください。